犬の去勢・避妊費用はいくらかかる

皆さんは、犬の避妊・去勢手術について、考えていますか?

避妊・去勢手術を受けることは、犬にとって可哀想な事だと思う、飼い主さんもいるかもしれません。

犬の避妊・去勢手術にはメリットもデメリットもあります!飼い主が正しい知識を持つことが大切になってきます。

この記事では、犬の避妊・去勢手術のメリット・デメリットや手術を行う時期、費用などについて、動物病院に8年間勤務しているライターのmamiが詳しく書いていきます。


まず、手術については、メス♀が避妊手術、オス♂が去勢手術といいます。

メスの避妊手術とは?

メスに施す手術で、全身麻酔下でお腹の下辺りを切開し、二つの卵巣のみ摘出する方法

I犬の卵巣摘出手術

二つの卵巣と子宮の両方を摘出する方法

犬の卵巣と子宮の両方を摘出する手術

上記の2種類の方法があります。

オスの去勢手術とは?

オスに施す手術で、睾丸が二つある場合、全身麻酔下で陰嚢近くを小さく一ヶ所切開し、二つの睾丸(精巣)を摘出します。

犬の睾丸(精巣)の摘出施術

犬の避妊・去勢手術当日~抜糸まで

それでは、犬の避妊・去勢手術についての流れをみていきます。

【手術当日】

→朝の食事は抜いて下さい。前日はあげていいです。水はあげて下さい。全身麻酔をうつと吐き気があり、食べた物を吐いて喉に詰まる可能性があるからです。

【手術中】

→動物看護師・獣医師も呼吸をしているか等を確認しています。

【手術後】

→麻酔がきれて正常になるまでしっかり見ています。

避妊も去勢も午前中に手術した場合は、夕方には帰れる日帰りです。飼い主さんが心配で入院を望むなら、入院します。当日は麻酔以外に注射します。翌日からは飲み薬をあげます。薬がある分全部飲ませます。

【抜糸】

→約二週間後にします。それまで手術の傷口を舐めないようにエリザベスカラーを首につけます。カラーをつけると壁にぶつかったり、なんだこれと暴れたり、食事を食べずらくなりますが、慣れます。

そこで飼い主さんが可哀想とカラーを取ってしまうと犬は傷口を舐めます。舐めると傷口が化膿したり糸が抜けてしまったりします。

そうなると再手術や治療をしなければなりません。その方が可哀想です。食事の時、お皿を高くして食べやすくしてあげたり、飼い主さんの工夫も必要です。

【抜糸当日】

→麻酔なしで抜糸します。傷口が良好だったら、カラーが取れます!シャンプーは、抜糸後一週間したらできます。

避妊手術はいつしたらいい?

犬の去勢・避妊をする時期は?

  1. 健康な時(元気食欲あり尿便正常でいつもと変わりない)
  2. 適切な時期は、生後5~6ヶ月頃(初回の発情期前)
  3. 成犬では、発情期でない時(発情が終わって乳がしぼんだら、発情期だと手術が難しく大変なため)
  4. 妊娠や出産中であっても可能(不幸な子犬を増やさないためにも)

去勢手術はいつしたらいい?

  1. 健康な時(元気食欲あり尿便正常でいつもと変わりない)
  2. 足をあげて排尿する前の生後5~6ヶ月頃
  3. 基本はいつでも可能

避妊手術のメリット

犬の去勢・避妊のメリットとデメリット

不幸な犬をつくらない

飼い主さんが希望しない出産が生じた場合、引受人がいない事で捨てられたり、処分されたりする不幸が生じます。犬を捨てるのは罰金です。悲しいことに殺処分されている現実が少なからずあります。

発情期・生理がなくなる

メスには、約6ヶ月に一回の発情期があり、その都度2、3週間ほど出血が見られ、オスが近寄って来ます。犬は生涯発情期があります。
避妊すると発情期がなくなります。

病気の予防効果がある

特に多いのは、乳腺腫瘍(悪性であれば乳がん)と子宮蓄膿症です。高齢犬での発症が多いですが、乳がんは若齢犬にもみられます。両方とも死に至る病気ですが、適切な時期に避妊手術を行えば、病気になりません。

病気になるかわからないし、病気になってからでいいという考えがあるかもしれませんが、若い時や妊娠させるのをやめた時に避妊をしていればと後悔するだけです。

何故なら、避妊手術は数万円ですが、病気になって治療検査手術入院すると数十万円になります。また、高齢犬の手術は不安ですよね。

飼い主さんが異変に気付き早期発見をしたら助かる可能性はありますが、手遅れの場合もあり病気の愛犬と暮らす事になります。

去勢手術のメリット

不幸な犬をつくらない

飼い主さんが希望しない出産が生じた場合、引受人がいない事で捨てられたり、処分されたりする不幸が生じます。犬を捨てるのは罰金です。悲しいことに殺処分されている現実が少なからずあります。

犬の性格が変わる?!

オスは、発情期にはメスを追う習性から、本能を制御することが困難だったり、余分なストレスを与えたりします。尿マーキングはその匂いで縄張りを主張したり、求愛メッセージに関係しているのかもしれません。

去勢したオスは、徘徊が減り、飼い主さんに対する反応がよくなり、無駄吠え等の気性の荒い犬はやや温和になることも確かです。また、膀胱に尿がたまっても、他のオスに対してメッセージを残そうとせず、きちんとすべて排尿するようになります。

自分の縄張りを守ろうとする行動は残りますが、他のオスとの間で争いを起こす可能性は低くなります。

病気の予防効果がある

Ⅰオスに睾丸が一つだけあるもしくは睾丸がなければ、陰嚢内に降りず腹腔内やそけい部の皮下にとどまっている状態を陰睾(停留精巣)という遺伝子疾患である。

停留精巣は腹腔内で腫瘍化しやすく精巣腫瘍の発生頻度が高いので比較的早期に去勢手術(お腹も切開し睾丸摘出)の必要がある。
Ⅱ前立腺肥大、前立腺がん、睾丸腫瘍、肛門周囲腺腫等があります。

いずれの病気も発生率は比較的高いが、若い時に去勢手術を行っていれば発症する可能性の少ない病気なのです。

避妊・去勢手術のデメリット

  1. 愛犬の子孫を残せない
  2. 麻酔や手術のリスクがある
  3. 獣医師も動物看護師も責任を持って仕事していますが、失敗が絶対にないとは言い切れません。

  4. 太りやすくなる(ホルモンバランスのため)
  5. 犬の肥満は病気です。飼い主さんの食事管理が必要になります。

犬の避妊・去勢費用はいくらくらい?

通常は5万円以下(発情妊娠出産♀病気♀♂でない正常時)となります。

避妊手術はお腹を開ける手術なので高く、去勢手術の方が簡単なので安いです。

犬の体重や犬種によっても異なります。

また、避妊はお腹を開けて卵巣子宮が正常でない場合もあり、それは開けて見ないとわからないので、手術前は正確な値段はわかりません。

動物病院によっても費用は異なりますし、地域によって助成金も異なります。

  • お住まいの地域の助成金情報を調べる。
  • 病院に手術について問い合わせる。

などしてみてくださいね。

最後に

避妊・去勢手術は強制ではありません。手術をするかしないか判断するのは、飼い主さんが決める事です。

避妊去勢に限らず、人間の医療は保険がききますが、犬ペットには保険がありません。(個人で入るペット保険はありますが)

できるだけ費用の安い動物病院が飼い主さんにとってはいいのかもしれませんが、子犬の時から通院してる方が犬の情報もあるので、いつも通っている動物病院で手術してもらった方が安心だとは思います。

しかし、避妊・去勢手術について書いてきましたが、記載したことがらや、獣医師の考え方などは、それぞれ動物病院によって異なります。

なので、まずはかかりつけの動物病院に相談しましょう!

来院しても電話でもいいですし、獣医師に聞きにくかったら、動物看護師に聞いてもいいです。

飼い主さんも納得してから避妊・去勢手術を受けられるといいですね。

こちらの記事は、動物病院で8年看護師をしているmamiがお届けしました。参考になれば幸いです.